徒 然  

       日々の思いなどを綴っています          

雪女

しんしんと雪の降り積む静かな夜、表の戸を叩く音が
するので何事かと開けてみると、闇の中に立っていたのは
長い黒髪の、透けるような白い肌の女人。


「雪女」の歴史は古く、江戸時代前期に西村市郎左衛門によって書かれた浮世草子『宗祇諸国物語』(そうぎしょこくものがたり)には、僧の宗祇が越後で雪女を目撃するエピソードが描かれています。


『怪談』で有名な小泉八雲も、冷気で人を殺める美しい雪女の物語を残しており、現在の「雪女」のイメージはこの物語の影響が大きいとのこと。
古来、雪国では積雪のために家籠りを余儀なくされ、その孤独感から妖怪「雪女」が生まれたともいわれています。


そんな「雪女」、俳句では冬の季語。「俳句歳時記」の「天文」の項に記載されています。「雪女郎(ゆきじょろう)」とも呼ばれます。